浜茹で・ボイルと表記された蟹
当店でもっとも人気が高いのは、浜茹で(浜ゆで)された蟹をチルドでお届けするものです。
浜茹でとは、水揚げされた産地で茹でて出荷された蟹のことです。また、冷凍商品に多いのですが、名前にボイルと付いている蟹もあります。これは水揚げされた産地または加工地のどちらかで茹でられたという意味です。色が赤い蟹は茹でてある蟹です。すでに茹でてありますので、そのままお召し上がりになれます。ちなみに、産地やお店では大量の蟹を茹でるので、ご家庭で茹でるよりも蟹の美味しさが増すそうです。
お客様から浜ゆでとかボイルという名前の付いた蟹なのに「どうやって茹でて食べるの?」と聞かれることがよくあります。「蟹は茹でるのが一般的な食べ方」とか「蟹は温かいもの」と思っていらしゃるようです。
これらの蟹を茹でてしまうと、二度茹ですることになり、身がぼそぼそになりますし、こういった食べ方をしてしまうと、蟹の旨みも台無しになってしまいますので、そのままお召し上がりください。
また、浜ゆでとかボイルという名前の付いた蟹を鍋に入れる時は、最後に加えるだけにして、鍋の中で茹でてしまわないようにお気を付け頂くことが食べ方のポイントの一つです。
ご自宅で活きた蟹を茹でるポイント
活きた蟹をご購入された場合、ご自宅で茹でることになりますが、蟹の茹でる時の一番のポイントは塩加減です。
塩の濃度はインターネットで検索するといろいろな数字が出ておりますが、当店ではタラバガニ ・花咲がに・ズワイガニは約4%の塩分濃度、毛ガニは約3〜4%程度(3%は水1リットルに対して塩30グラム、4%は40グラム)をおすすめしています。
また、家庭用の鍋では塩が均一にまわるように、お湯が沸騰してから塩を入れるようにしていただく事がご家庭での食べ方のポイントです
蟹を毎日茹でている担当者に「ご自宅で活きた蟹を茹でるポイント」を聞いてみました。
一番のポイントは塩加減で、数値どおりにすれば良いとは限らないそうです。プロは蟹の種類によって微妙に塩加減を変えているそうです。塩分濃度計を使ってみたことがあったそうですが、塩分濃度を同じにしても、茹でる蟹の種類や蟹の量が違うと同じ結果にならないので、使わなくなったそうです。
プロのアドバイスとして、一般的に塩加減を濃く茹でてしまうよりも、薄めに茹でる方がおすすめとのことです。
薄めの塩加減で最初はそのままで召し上がっていただき、もし、「薄いかな」と感じてきたらポン酢やカニ酢などに漬けて調整していただくという事が、かに本来の旨みを堪能していただける茹で方・食べ方かもしれませんね。ご参考にしていただけたら、幸いです。